2020年どんどん増え続ける『ミリオネア』

セミナーでもよく取り上げる話題なのですが、

サラリーマンの平均年収はここ20年ずっと下がり続けているという事実をご存知でしょうか。

 

どのくらい下がっているかというと

バブル崩壊から現在まで平均収入は約20%下がっております。

 

 

加えて、社会保険料率の変更そして配偶者控除等の変更により

実際の手取り額も下がってきています。

 

これでは景気がいいと言われたって

実感がないのは当たり前ですよね…

 

日本で勤労をしている人のほとんどがサラリーマンですので

国民の好景気を実感できていないというわけです。

 

また、こういった好景気の長期化報道と同時に、

個人金融資産のニュースに違和感を持った方も

多いのではないでしょうか。

 

日本銀行の統計によると、

2018年9月末の時点の個人金融資産が

1,800兆円を超えたようです 。

 

日本の個人金融資産っていうのは

バブル期以降実は激増しているのです。

 

バブル期の1990年の段階では

個人金融資産は1,017兆円でしたが

現在は1,800兆円に達しているんです。

 

この20数年の間に

なんと80%増加しているということになります。

 

個人金融資産が1,800兆円ということは

どういうことかというと…

 

生まれたばかりの赤ちゃんから

100歳以上の高齢者まで全ての人が

平均で1,400万円以上持っているということになります。

 

3人家族であれば4,000万以上

4人家族であれば 6,000万年近くの金融資産を

持っているということです。

 

しかもこれは不動産などの資産は含まずに

金融資産のみの額です。

 

でも何かちょっと違和感を感じませんか…

 

『 3人家族なのにうちには4,000万とかないよ(我が家も含めてですが)』

『さっき20年間給料が下がり続けてきたって言ってたのになんで個人の金融資産が増えるの』

 

激増する億万長者

 

確かにおっしゃる通りです。

実は、今日本では億万長者が激増しているんです。

 

クレディ・スイスが発表した

2016年グローバルウェルスレポートによると

 

100万ドル以上の資産を持っている人

つまりミリオネアと呼ばれる日本人は283万、

前の年よりもなんと74万人増加。

 

増加率が世界一だったそうなんです。

 

この激増している億万長者の大半は、

実は大企業の株を大量に持っている人です。

 

これはつい最近株を始めた始めた人とか

株の売買をしているようなトレーダーの人達ではありません。

 

どういう人達かというと、

以前から大企業の株をたくさん持っていた人なんです。

 

次の数字を見てもらうと分かりやすいと思います。

 

これは上場企業の配当金の総額です 。

 

2005年:4.6兆円

2007年:7.2兆円

2009年:5.5兆円

2012年:7.0兆円

2015年:10.4兆円

2017年:12.8兆円

 

日本の上場企業の配当金は 2009年からのわずか2年間で

なんと2倍以上にもなっています。

 

リーマンショック前の最高値だった

2007年と比べても 実は2倍近く増えています。

 

つまり10年前と比べて配当収入は2倍…

 

これは何を意味するかと言うと

配当収入が2倍になってるということです。

 

創業者親族とか大口の株主配当だけで生活できる人達といった、

長期に渡って株を持っている人はかなり潤っているはずです。

 

またアベノミクスの影響で

2012年から2018年の間に日経平均株価は2倍以上になりましたから 

2018年現在では倍に増えたということです。

 

ですから5,000万程度の株を持っていた人は

株価が2倍になることで保有資産が1億円を超えたということです。

 

実は、近年で資産が倍増した人で

最も多いのはこのパターンだと見られています。

 

以上のことから分かるように、

富裕層とそうでない層の格差が どんどん開きはじめています。

 

その差の原因は何かと言うと

「賃金の差」ではなく「資産のつかいかたの差」です。

 

金融資産の中に現金預金以外の資産がどれだけ組み込まれているか…

ここ非常に重要です。

 

勤労収入だけで資産を増やしていくことが、

すでにかなり難しい状況になっているのは、

もう皆さん感じてることだと思います。

 

今後の戦略

 

ではこれからどうすればいいのかということですが、

 

・もうひとつの収入源をつくる

・お金がお金を生み出す仕組みをつくる

 

この2択もしくは同時進行しかないと思っています。

 

もし勤務先の規約で兼業、副業が禁止されている場合は、

お金に働いてもらうしかありません。

 

金融商品を介して会社に投資する

そしてその企業の従業員の方々に働いてもらった利益から

恩恵を受け取る…

 

こういう考え方で資産形成してみてはいかがでしょうか。

 

その手段は沢山ありますが、

やはり必要な知識と正しいやり方、そして仕組みづくりのためには

もちろん最低限の勉強は必要になってくると思います。

 

人生100年時代ということは65歳で定年退職してから

あと35年残りの人生があるということです。

 

ここをどうやって自分らしく生きていくか

そして、国や企業に依存しない仕組みを作って

我々自身が人生を謳歌できるかどうか。

 

これがこれからの若者に対して、

私たちが見せるべき行動ではないでしょうか。