あなたの預金は本当に安全⁉プロが銀行にお金を預けない本当の理由

お金を残すための2つのスキル

将来お金を残そうと思ったら、重要なスキルが2つあります。それは『稼ぐ力』そしてもう1つ、実はこちらの方が重要だと思っておりますが、稼いだお金をどう管理して増やしていけるかという『管理して増やす力』の2つです。

今回はこの『管理して増やす力』のベースになる考え方についてお伝えをしていきます。

いくらお金を稼ぐ力があっても『管理して増やす力』がなければ、資産をつくることはできません。100万円を管理できない人が1億円のお金を管理できるはずがないのです。ですので、今お金がある・無しに関わらず、この『管理して増やす力』というのを常に意識していく必要があります。

『管理して増やす力』を身につける上での中でまず一番初めに取り掛かることは、「預貯金が安全である」という刷り込みを書き換えることでです。ここの意識が変わらないとお金が増えないばかりかむしろ目減りしていくということになってしまいます。

どういうことか解説しますね。

まずこちらのグラフご覧ください。

これは日本、イギリス、アメリカ3国の家計金融資産の内訳を円グラフにまとめたものです。

日本人は国民性なのか、それとも資産運用に消極的なのか、いずれにせよ他国に比べて現預金の保有率が圧倒的に高いことが見て取れます。

では、預貯金の例として銀行にお金を預けるということはどういうことかを具体的に見ていきましょう。

銀行預金者は全員が投資家

・銀行は預かったお金を投資にまわしていて、国債を買ったり、家を買いたい人に住宅ローンというかたちで融資をしている。

・投資の成果(配当、貸し出し金利等)の中から預金者に利息を還元している。

・利息が約8%というような時代もあったが、現在は0.001%

何故、直接投資を行わないのか

こんなに低金利なのであれば何故、直接投資を行わないのかということなんですが、多くの方がおそらく銀行に預けた方がメリットがあると思っているからです。

1.目減りしない
2.元本保証
3.自由引出
4.安全保管

大きくは以上4つの理由に集約されると思います。

ではひとつづつ見ていきましょう。

預金は本当に安全⁉

1.本当に目減りしないのか?

  • 預金利息よりもATMや銀行窓口の引出し手数料の方が圧倒的に高く、100万円預けても現在は8円の利息しかつかないので、一回引出しただけで手数料分目減りするというのが現状です。

2.本当に元本保証されるのか?

  • 銀行が経営破綻しても保証されるのは1,000万円まで。2010年9月に経営破綻した日本振興銀行のケースでは、金曜日の経営破綻の後、翌月曜日時点で、預金保険でカバーされている1,000万円以下の預金については各個人が指定する別の銀行の口座に払い込まれた。しかし、保険でカバーされない部分は、当初25%しか払い戻されませんでした。その後、銀行の資産 処分によって追加で払い戻されたが、それでも現在までの払い戻しは元本の6割に留まり、4割は毀損してしまったという経緯があります。

3.本当に自由引出が可能なのか?

  • 預金封鎖という言葉をご存知でしょうか?預金封鎖とは、ある日突然金融機関の口座がロックされ、預金が引き出せなくなることをいいます。
  • この預金封鎖は戦後の日本だけではなく、近年も以下の国で実際に行われました。1946年  日本
    1990年  ブラジル
    1998年  ロシア
    2001年  アルゼンチン
    2002年  ウルグアイ
    2013年  キプロス

預金封鎖に関してはこちらのサイトをご参照ください。
すごく丁寧で分かりやすく解説してくれています。

4.本当に安全保管されているのか?

  • 預金はインフレに対応できません。私はこれが預金の一番の弱点だと考えます。インフレは様々な原因で引き起こされますが、先程の銀行の破綻等による信用力の悪化や政府の預金封鎖によって超インフレ状態になったケースも多く散見されており、本当に安全に保管されているかというと多くの疑問点が残ります。

運用リターンによる金融資産の伸び

米国の多くの人達は【投資思考】によって家計資産を大きく増やすことに成功しました。

まとめ
  • これからは『稼ぐこと』よりも『稼いだお金を管理して増やす力』が重要
  • そのためには【預金思考】から【投資思考】への切替えが必要。
  • 米国は【投資思考】によってこの20年間で大きく資産を増やした。

資産運用スキルを身に付けてお金の束縛から解放された生き方を手に入れましょう。